ディマンシュマタン

ケーキ・洋菓子・焼き菓子 ディマンシュマタン

~私(シェフ)とお店の想い~

ディマンシュマタンは現在オープンして10年以上経ちました。
「ワクワクするお菓子を…」をコンセプトに当初は近隣のお菓子屋さんがやらないことをやり、またやっていることは「あえてやらない」という考えでやってきました。

やっていることの一つは雑貨や子供服の販売です。
現在はお店が狭いので雑貨や子供服の単体販売になっているのですが、近い将来、お菓子との組み合わせたギフトの販売などもしていきたいと思っています。

やっていないことは「イラストのケーキ」です。
イラストのケーキをやればコンスタントに注文があり、利益も出るのは分かっていますが、少人数のお店なのでそちらに時間を取られたら、どうしてもワクワクするお菓子を作ることが出来なくなってしまいます。

また地方の繁盛店をのぞいてみると、スポンジと生クリームの組み合わせが非常に多く売られていて、ムースと生地の組み合わせなど手間のかかっているものが少なく、深く考えて作られていないなぁと私的には思えます。

お店が10年以上経った今、思うことは「普通のお菓子屋さん(ケーキ屋さん)にならないお菓子屋さん」 ※「固定観念にとらわれないお菓子屋さん」になれたらいいと考えております。

お菓子屋さんは大手企業とは異なり、決して工場の中の流れ作業でケーキを作っているわけではありません。
基本的にひとつのお菓子を作るのにスタッフみんなの「手」が必要になります。ひとつひとつ手間を惜しまず丁寧に愛をこめてお菓子を作って行きます。
みんなの技術が向上し、スタッフが増えて来てはじめて、パンを作ったり、ショコラやジェラートを製造したり手を広げていきます。

当店は少人数ですので「ワクワクしたお菓子」がどれだけ作れるか?!どこまでやりたいことに挑戦できるか!を考えています。

これからの時代、少子高齢化になっていき、現在でも若者の働き手は少なくなっていくと思われます。

都心であればそのような心配は薄いと思いますが、地方のお菓子屋さん、また独立開業を考えている方、お菓子屋さんはサポートしてくれるスタッフがいなければ自分独りで成り立つビジネスではありません。

私が考えるのに働いているうちは大人数の繁盛店であれば先ほどのようなことが出来ると思いますが、自分が独立開業したときにどこまでお客様のためにしてあげることが出来るか「選択と集中」も考えていかなければいけないと思います。

また、大人数のスタッフを抱えている繁盛店になればなるほど経営者はスタッフ一人一人の気配りが出来ていないように思えています。売り上げを上げることも大事なことですが、「人」も大事だと考えます。

男性はお菓子屋さんに入社するのであれば先々のことを良く考えて入社しないと大変なことになります。
年齢がある程度行ったときに、独立を目指すのであれば常に独立を考えて行動をしていかないとダメだと思います。

女性は結婚や出産等で仕事から離れる時が来ると思います。子育てや家庭の事など今までと同じ時間で仕事を両立させることはなかなか難しくなると思います。

ただ私は人が成長するには、この仕事が一番だと考えます。
おそらく労働的にも人間的にも厳しさもありますが、一般の事務のような仕事と比べたらはるかに成長できるのではないかなぁ?と思います。
いずれ人の親になった時、何が大事なことで大切なことなのかを、少しはこの仕事を通じて分かるようになっていただけると信じています。

植松正樹